私たちについて

horsemade landscape

馬耕、馬搬。風景をつくる、人と馬の仕事

詩人ナナオサカキさんが言いました。
「人間は風景も食べて生きている。
食べているのは食べ物だけじゃないよ。
だから人間は風景に責任を持たなくちゃならない。」

風景とは、様々な命の働きの結晶。
文化や価値観が長い時間をかけて映し出された結果。
そしてその風景を「食べて」また次の命が育っていくという循環。

馬の燃料は水と草といったクリーンエネルギー、そして排気ガスの代わりに良質な堆肥を生み出します。
自然環境への負荷の少ない持続可能な技術である馬耕や馬搬が今の時代だからこそ、新しく面白く未来を拓いてゆける。

私たちは馬と人との共同作業による農林業を通して、健やかな土そして水を守り命が循環する、美しい風景をつくることを目指します。

森の中の花雪

オシアンクルで展開される循環

オシアンクルの循環

01馬耕(ばこう)

様々な道具を馬にひかせ、耕す、均すなどの田畑での作業を行います。
犂(すき)、馬鍬(まんが)、プラウ、ハロー(砕土器)など、かつて使われていた道具を主に使いますが、状況に応じて必要なものを作ることもあります。
土をかえす時にも重機のように踏み固めることがないので、息ができる健やかな土壌環境を育てることができます。
ここでは麦、米などの穀物を主に育て、副産物としての藁は馬の飼料や敷料、そして堆肥となり最後は土に還ります。

田んぼ馬耕

02馬搬(ばはん)

機械が入らないところでも、道のないところでも、馬と入れる場所であれば木を引っ張り出すことができます。
この森では枯れた木や倒木、間伐したものを馬に運んでもらい、サウナや調理の薪、きのこのホダ木、木工など様々に活用します。

花雪の馬搬

03放牧除草

おそらく、馬たちが仕事の中でいちばん好きな作業。森へ放牧し、はびこるクマ笹などの下草を食べ自由に歩き回ります。
人が刈り払い機で行うそれは「たたかい」に近いですが、馬は喜びと共に(想像)休むことなく「仕事」を続けます。
馬たちが事故や怪我なく安全に動きつつ、こちらの望む結果が得られるように、人が「囲い」をデザインします。
取り込まれた草は彼らの「燃料」となり、馬耕や馬搬の作業へエネルギーが回されます。
そして、ガスの代わりに排出される馬糞はやがて土に還り、「食べられる森(フォレストガーデン)」の栄養となります。

放牧除草

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